ポルトガル便り 第46便 所変われば・・・(その2)
●扇子
今回のポルトガル滞在に際して、再会する人達へのお土産として浮世絵の扇子を求めてきた。フェルナンド夫妻と食事をしている時にその話をしたところ、「ポルトガルで扇子を使っている男の人はホモだと言うよ。」とカレンさん。「エーッ!」知らなかった。男性へのプレゼントは他の物にしなければ、・・・。
●緑のイチジク
キャンバスを張って貰いにジョルジュの家に行く。こちらのキャンバスは日本の物より厚みがあり、私達の手では上手に張れない。彼の仕事を熱心に見ながら、器具の使い方などを教えて貰う。
![]() |
途中で冷たい水をご馳走になりながら、ふと庭を見ると大きなイチジクの木が有る。私達が大好きな緑色のイチジクである。「好きなだけ取って食べていいよ。」と言うジョルジュの言葉に、もうキャンバス張り学習は何処へやら・・・。食べられそうな熟れた実を探すのに目の色を変える。木熟れの実は実に美味しい。ポルトガルに来て、市場でこの緑色のイチジクを最初に見た時に、「どうして未だ熟れてない緑の物を売るのかしら。」と頭をかしげた覚えがある。沢山の店で売っているので、試しに買ってみた。すると、砂糖菓子のように甘い。“これはいける”と毎年緑のイチジクが市場に出る時期を楽しみにしていた。そのイチジクが目の前で、「私、今が食べごろよ」と私達が取ってくれるのを待っている感じ・・・。美味しそうな実は、鳥がすでに啄ばんでいる。「沢山取って持って帰るといいよ」とジョルジュがスーパーの袋を持ってきてくれた。しかし残念ながら、まだ時期が早いようで、小さな実を一杯付けてはいるものの、食べられる状態の実は少なかった。ジョルジュさん、有難う!
![]() |
散歩に行く時、イチジクの木を沢山見るが、まだ小さな実だと気にも留めなかったが、これからは注意して観察してみましょう。もっとも他家の家の木です。くれぐれも無断で実をもがないように注意。チュウイ。
●干物
リスボンの近くパレーディに住んでいた時は、鯵の干物が3時間で出来ました。(ポルトガル便り・第2便) 今住んでいる所は風が一層強く、干物作りには最高です。1時間50分で立派な鯵の干物が9匹出来上がりました。
●ペッタンコの桃
![]() |
ポルトガルの果物は甘く美味しいく種類も多いが、桃だけは頂けない。小さくて酸味が多い。岡山生まれ、白桃を食べて育った私としては「桃としては認めません。」と買う事を控えていた。ところが日本人の紀子さん(ご主人はイギリス人)と市場に一緒に行った時「この桃美味しいのよネ」と教えてくれた。ペッタンコで面白い形である。直径が7cm・厚み2〜3cm。でも味は「桃として認めます。」
●キャベツ
![]() |
キャベツにも種類があります。 ボールのように丸い物。白菜とキャベツのあいの子のようなしわしわキャベツ。でも一番柔らかく、味が日本のキャベツに似ているのは、背高さんで先がとんがって、少しオスマシな感じです。 でも、美味しい!
●結婚指輪
地中海クルージングに行った時の話です。(第42便)イタリアワインの名所トスカーナ地方のワイナリーを訪れ、バス1台分が1グループになって、長テーブルで昼食を摂りました。全員スペイン人で賑やかな会食です。私の隣の女性が、前の席の男の子と仲良く話をしているので、「弟さんなの?」と尋ねたところ、「違うわよ。私は隣に居る夫と二人
![]() |
でこのクルージングに参加しているの。去年結婚したのよ、ほら。」と右手の薬指の見せます。「エーッ。日本では結婚したら、指輪は左手の薬指よ。」と言うと、「婚約時代は左手、結婚したら右手にするのよ。」と言います。「日本では反対よ」と言うと、彼女は「ねー皆んな。右手よねー。」「右手!」と結婚している全女性が右手の薬指を高々と上げて、答えてくれました。国が違えば、結婚指輪をする場所も違う事を知りました。右手の薬指にする国が他にもあるのでしょうね。
【 2011年 7月 ・ 孝 江 】