ポルトガル短信・その2 2013 5/6
飛行機の中での出会い
4月22日、ルフトハンザ航空がストの為、急遽日本航空に乗り替え、フランクフルト経由のポルトガル行きとなりました。隣に座った50歳前後の素敵な男性は、まごまごしている私にリモコンの使い方を教えたり、何かと気を遣って下さる親切な人でした。(いたわられる年になったという事ですが・・・) パソコンを相手に漢字・ひらがなを自由に使っている姿から日本の人だと思っていたのですが、その方はマレーシア人のLさんでした。仕事の話・家族の話に花が咲きました。
彼の話を要約すると、日本に留学後、日本企業に就職した。日本に住んで30年になる。仕事で2日間だけのドイツ滞在になる。忙しいけれど、信頼されていると思うと仕事が楽しい。プラステイック関係の技術の仕事をしている。この業界はまだまだ色々な可能性が有るが競争も厳しい。
家族は奥さんと12歳の息子・9歳の娘がいるが、3・11以降、家族はマレーシアに帰ってしまい、今は単身で日本に居る。奥さんから「目に見えない物ほど恐ろしい物は無い。」と言われると、自分は彼女を説得出来ない。早く安全な日本になって、家族と一緒に生活をしたい。ゴールデンウイークは、10日間の休みにしてマレーシアに帰る。それを楽しみにしている。日本に家を買い、ローンに追われる生活はしたくないと思っていたが、二重生活になり計画が大きく変わってしまった。
彼は日本で沢山の苦労と努力をしてきた結果、今があるのでしょうが、ここにも又日本の原発問題で大きく人生が変わった人が居ました。また会う機会を作りたいと思っています。
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野の花々
今年のポルトガルの冬は長雨続きで、4月中頃まで青空が見えなかったそうです。「私達が青空を持って来たのよ。」と仲間達に胸を張って言っています。水分を充分に得た土地で、草花がのびのびと育ち、農家の人達は成長し過ぎた雑草処理に大変だそうです。
この写真の花はなんでしょう?
この花については思い出があります。まだポルトガルに来て日の浅い11月頃、我がマンションに遊びに来たK夫人が、「ベランダ菜園で何を育てるの?」 私は得意になって「大葉でしょ・ネギでしょ・春菊でしょ・・・」「なんで春菊を育てるの?」「だって、売ってないもの」「店には無いけれど、空き地に一杯有るでしょ」早速K夫人に教えて貰った場所に行って、ポルトガルで春菊とのご対面。少しアクが強いけれど、香りが強くゴマ和えにするとなかなかいけます。
そうです。写真の花は春菊・キクナの花です。今年は背丈も高く立派な花園です。